株式会社スペース・バイオ・ラボラトリーズ(以下、SBL)は、ローツェ株式会社(本社:広島県福山市、代表取締役社長:藤代祥之〔東証一部・コード6323〕)と株式会社広島ベンチャーキャピタル(本社:広島市中区、代表取締役:岩本 宏)を引受先とした第三者割当増資を実施し、約1億円の資金調達をしましたので、お知らせ致します。
資金調達の背景・目的
SBLは、地上で模擬的に微小重力環境を再現する装置「重力制御装置 Gravite®(グラビテ)」の開発及びその装置を使った幹細胞培養技術、細胞移植後の効果的なリハビリテーションを実現するロボット「歩行支援ロボットRE-Gait®(リゲイト)」の開発を通じ、中枢神経系疾患の完治を目指した再生医療システムの構築に取り組んでおります。
今後の事業拡大に向けては、社内体制強化、既存技術の向上、新規の市場に向けての展開、歩行データの利活用を目指しており、このたび調達した資金を主にこれらの市場拡大にむけた研究開発に投じることにより技術開発を加速いたします。また、ご出資いただいた企業様との協業により、市場創造をさらに早めていけるものと確信しております。
歩行支援ロボット「RE-Gait®」
広島大学大学院医学系研究科 弓削 類 教授、早稲田大学大学院情報生産システム研究科 田中英一郎教授とともに、正常歩行をプログラム化した歩行支援ロボットを開発しました。医工連携、産学連携の成果です。歩行の時の足首の関節の底屈(地面を蹴る動作)と背屈(つま先を上げる動作)をアシストします。これまでできなかった足首のリハビリテーションが可能となります。脳卒中後の片麻痺患者様に正常な歩行を再学習してもらうことを目的に、医療機関や介護保険施設にて歩行リハビリテーションに活用されています。
【製品サイト】 https://www.re-gait.com
重力制御装置「Gravite®」
直行二軸のまわりに試料を360°回転させ、重力ベクトルを時間軸で積分することにより宇宙ステーションと同じ1000分の1Gの微小重力環境をつくるだけでなく、2Gや
3G等の過重力環境を作り出すことができる世界唯一の装置です。NASA・ケネディー宇宙センターへの導入実績もあり、世界中で使われています。
宇宙に行くと宇宙飛行士の筋が痩せたりや骨が脆くなることが知られています。SBLと広島大学では、その現象に着目して幹細胞の培養技術として研究開発を続けてきました。今では幹細胞研究だけでなく、宇宙生物学、創薬、植物の栽培など新しい研究開発を切り拓くツールとして活用されています。
会社概要
商 号:株式会社スペース・バイオ・ラボラトリーズ
(Space Bio-Laboratories, Co., Ltd.)
代表者:河原 裕美
創 業:2005年12月14日
設 立:2011年6月9日
所在地:広島県広島市南区霞一丁目2-3 広島大学霞総合研究棟210号室
主な事業内容 重力制御装置「Gravite®」の製造・販売及び研究技術開発
歩行支援ロボット「RE-Gait®」の製造及び研究技術開発
【本件に関するお問合せ先】
株式会社スペース・バイオ・ラボラトリーズ
広島県広島市南区霞一丁目2-3 広島大学霞総合研究棟210 号室
代表取締役 河原 裕美